新しいiPhoneが発表されるたびに、必ずと言っていいほど聞こえてくる声があります。
「もうAppleは終わった」
「ジョブズがいたらこんなことはなかった」
SNSでも会話でも、このフレーズを耳にする機会は多いですよね。
でも、実際の歴史や数字を見てみると、むしろAppleはティム・クック体制になってからの方が好調なんです。
iPhoneの歴史の大半はクック時代
iPhoneが登場したのは2007年。
そして2011年、ジョブズの死去に伴ってティム・クックがCEOに就任しました。
それからすでに14年以上。
つまり iPhoneが存在している期間の大半はクック時代 なんです。
ジョブズの時代:ゼロから1を生み出す革新
スティーブ・ジョブズといえば「革命」の象徴。
- iPod
- iPhone
- iPad
常識をひっくり返す製品を世に送り出し、「未来を先取りするワクワク感」を作り上げました。
Appleが唯一無二のブランドになったのは、ジョブズのカリスマ性とビジョンの力が大きいことは間違いありません。
クックの時代:1を100に拡大する経営
ティム・クックはジョブズのような「革命児」ではありません。
彼の強みはサプライチェーンとオペレーション。
- iPhone販売のグローバル拡大
- Apple WatchやAirPodsといった新しいヒット商品の誕生
- サービス事業(App Store, iCloud, Apple Music)の急成長
結果として、Appleは世界初の2兆ドル企業へ。
ジョブズが「発明」し、クックが「帝国を築いた」と表現するのがしっくりきます。
なぜ「Appleは終わった」と言われるのか?
それでも毎年のように「Appleは終わった」と言われるのはなぜでしょうか?
- 革新の基準が高すぎる
iPhoneのような革命的製品は10年に一度の出来事。
進化が着実でも「物足りない」と感じやすい。 - デザインの停滞感
外観が大きく変わらないことで「代わり映えしない」と思われがち。
でもチップ性能やカメラ、エコシステムは大きく進化しています。
「終わり」ではなく「成熟」
結論として、Appleは終わったのではなく「成熟した」と言えるでしょう。
- ジョブズの時代:創造と革命のフェーズ
- クックの時代:拡張と安定のフェーズ
これはネガティブな意味ではなく、むしろ「次の段階」に進んだ結果です。
あなたはAppleに何を求める?
Appleに対して「常に革新であるべき」と思う人もいれば、
「使いやすくて信頼できれば十分」と考える人もいます。
Appleの強みは、その両方をバランス良く実現していることかもしれません。
次にiPhoneが発表されたとき、あなたはどう感じるでしょうか?